約 3,928,697 件
https://w.atwiki.jp/555ftp617/
大阪市玉造駅から徒歩約10分!! 南国ムード漂う CAFE BAR 555 FIVE THREE POINT 店内にはハワイアンミュージックが流れ 落ち着いた雰囲気です★ 洋服や水着、基礎化粧品、アロマオイル等も 取り扱ってます♪♪ 【取り扱いブランド】 cakura Pure Earth VERITE Wiiやプレステ3も置いてますよぉぉ★ 店長自慢のハンバーグにカレーライスetc... 是非是非!! 1度食べに! くつろぎに!! ゲームしに!!! 来ちゃってください(^▼^) ■住所■ 〒537-0023 大阪府大阪市東成区玉津1丁目-10-35-K.H.S-BLD玉造1F ■電話番号■ 0669745553 アクセス total -
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/457.html
CROSS††POINT ◆UcWYhusQhw 彼は唯、進んでいた。 深い夜更けの街を。 コツコツと唯一人で。 ゆっくりとまるで亡霊の如く。 彼が心の底から愛した人。 彼が生きる意義だった少女。 彼がこの島で殺し続けたその理由。 彼―吾妻玲二―の全てだった存在、キャル・ディヴェンス。 そして玲二は出会った、彼女に。 しかしそれはキャルじゃなくてドライとして。 玲二がファントムとして与えられたツヴァイ、それに告ぐドライという名を。 余りにも哀しい廻りあい、そして結末。 玲二が望んだものが泡沫の様にあっけなく消えた。 キャルは玲二に憎しみを持っていた。 だけど玲二はその憎しみを受け入れた。 そして玲二は死に、キャルは生きる。 それだけ。 それだけの事。 それでも玲二にとって幸せだった。 でも違った。 些細な幸運、または数奇な運命。 玲二は生きた。 そしてキャルは死んだ。 キャルは最後に愛を思い逝った。 幸せに感じながら最愛の人の胸の中で。 生きた玲二はまた護れなかった、大切な人を。 それでも。 それでも進んでいた。 後悔も哀しみも糧にして。 愛しい人を取り戻す為に。 ただ進む。 深い深い闇の中を。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 彼女は歩いていた。 深い夜更けの街を。 コツコツと唯一人で。 ゆっくりと一歩に意志をしっかりと篭めて。 彼女が心底敬愛してる者。 彼女が一度失ってしまった少女。 彼女の生きる意義。 彼女―深優・グリーア―にとって全てだった少女、アリッサ・シアーズ。 今深優が殺し合いをする理由は唯この少女の為。 彼女を保護する為。 その為に主催の言い分を聞いた。 一度護れなかった彼女を取り戻す為に。 その中で一人の少年に出会った。 名は如月双七。 深優にとって彼は不思議な少年だった。 涙脆くて一生懸命で。 殺し合いに乗った自分を止めようとして。 そしてあっけなく逝った。 深優を護って。 それでも彼は死ぬ間際まで殺し合いをとめるように深優に願った。 だけど深優の意志は変わらない、それが深優のあり方だから。 そして一つの願いを託された。 誰かを助けて欲しいと。 深優はそれでも殺し合いを続ける。 アリッサの為に。 でも。 ほんの数時間でしかないけれども。 双七との触れ合いは決して無駄じゃないかった。 ―――だってこんなにも哀しいのだから。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……着いたか」 やかましいアナウンスと共にホーム降り立つ男、玲二。 彼が降り立った場所はB-7駅、つまり北である。 玲二が北に向かった理由は一つ。 玲二が一時期持っていたいたずら書きばっかのノート。 そのときたまたま目にしていた一文。 『みんなの知ってる博物館。そこには昔の道具さん達がいっぱい住んでいて、夜に人がいなくなると使って欲しいなあと呟いているのです』 それを思い出して北に指針を取った。 方針を主催陣営の反乱分子を利用すると立てたもののどういう手段をとるのかは未だに定まっていない。 なら何か些細な情報でも利用をするのが手と考えたからである。 (武装も整った……後は潰すのみ) 玲二は電車に乗っている間に自分の武装を整えるておいていた。 使える武器、扱いが難しい武器または弾が少ない銃器、その他と三つに別けて。 そして玲二にとって按配だったのが棗恭介が持っていたスタームルガー。 これに自分が持っていたコルトローマンの弾を使う事ができた。 これで拳銃の弾も不足はない。 故に玲二は思う。 後はキャルの為に邪魔者を潰すのみと。 そうして夜の街をただ一人で歩き始める。 本来ならば隣にキャルが歩いて欲しかった。 それが今は出来ない。 だが諦めるわけがなかった。 玲二にとってキャルは最愛の人なのだから。 そうして暫く歩いていた時。 「……っ!?」 彼の背後から光の束が降りそいいでくる。 それを玲二瞬時に感じ前方に飛んだ。 そして玲二がいた元にはコンクリートの舗装がはがれて穴が開いていた。 「外しましたか……」 玲二が振り返る先にいるはまるで天使の羽を模したかのような武器を持つ少女、深優。 深優は唯冷静に状況だけを観察し駆る獲物を見据える。 外したならもう一度刈るのみと、アリッサの為に。 「悪いですが死んでもらいます」 そして抑揚のない声で告げる死の宣告。 その瞬間天使の羽から発する無数の光。 殲滅の光はただ玲二に死を与える為に向かい続ける。 「……っ。聞く耳持たずか」 それを真横に避け唯回避する玲二。 だが光は続けて玲二に襲い掛かってくる。 絶え間ない光の連射。 それは迷うことなく玲二に向かう。 玲二はそのまま着弾地点を予想しながら避けていく。 (……不思議な武器を使うな……だが使い方が甘い) 光は続けてくるも玲二はたやすく避けていく。 前、後ろ、横と。 玲二は恐らく深優がまだあの武器に慣れていないのだろうと想う。 攻撃が単調で、ただ武器のパワーで押しているだけ。 そう判断して、らただよけていく。 (とはいえ……反撃する時間がない……ん?) とはいえ反撃する間がなかった。 深優の連射は絶え間なく続いていたからだ。 それ故にただ避けるだけだ。 だがしかし玲二はある事に気付く。 それは深優が発する光の連射。 一見絶え間ないようだがほんの僅かに一定のタイミングで隙が出る事。 そのとき玲二は知るわけがないのだがその隙は士郎との死闘から出る疲れからだった。 だがその僅かの隙を世界屈指の暗殺者が見逃すわけがない。 「いい加減……終わってください!」 そして深優の声と共に光の出力が上がる。 初撃の光の束が玲二を襲う。 それを前に避ける――チャンスはまだ。 間髪襲いかかる2射目。 それを左に避ける――暫くは耐えろ。 続いて3射目。 それを右に――キャルの為にここで負けるわけにはいかない。 4射目。 それをまた右に――否、自分に負けは許されない。 5射目。 それを後ろに――キャルの為に。 6射目。 それを前に―――自分が倒れていいのは。 そして―――途切れた。 ―――もう一度キャルの笑顔を見たときだけだ! その隙を逃すわけは行かない! 玲二は瞬時にあるものを取り出し深優の方向に投げつける。 そして投げつけた物に拳銃を取り出し狙いをつけた。 「……なにを?……っ!? まさか!?」 深優が投げつけられたものに気付いた。 そして追撃をやめ背後に飛び退く。 そして 「……ここで死ねない……俺は!」 玲二は躊躇いなく拳銃のトリガーをひく。 響く一発の銃声。 そして真夜中の街に響く爆音。 玲二が打ち抜いたのは参加者に付けられている首輪。 その首輪の爆発により発生した煙は深優の視界を奪っていく。 (く……油断しました……彼は何処に?) そしてやがて煙が晴れて行った時。 「……消えた?……逃げられましたか」 玲二の姿はもう無くただ街中には深優しかいなかった。 深優はその爆風を利用して玲二は逃げたのだろうと想う。 その証拠に気配が全く感じられない。 そう想い今後の事を深優が考えようとした瞬間。 「……っ!?……何処から!?」 突如背後数メートルない所から亡霊を姿を現す。 玲二は逃げたのでは無い、機会をうかがっただけ。 そう、深優が警戒を解き自身の存在を狙わなくなる瞬間を。 路地に隠れただ深優が無防備になれる瞬間を。 唯狙っていたのだ。 そのまま左手でナイフを構え深優に肉薄する。 死神の鎌で首を刈らんとする為に。 しかし深優も黙ってるわけでもなく内蔵された左手のブレードをだし 「やらせません」 振り向き玲二のナイフをはじく。 結果向かってきた玲二は無武装。 深優がとったと勝利を確信した。 が。 「……甘い」 その確信の瞬間に深優は胸に押し付けられている感触に襲われる。 その感触とは玲二がつき付けているの拳銃の重み。 玲二はナイフが弾かれた瞬間開いてる右手で瞬時に拳銃を抜いていたのだ。 完璧なゲームセット。 深優の圧倒的な火力を前に玲二は卓越した暗殺技術を持って制した。 そう勝敗の明暗が分かれたのは経験の差。 唯その一点。 だけど深優にとって余りにも重たい一点だった。 深優は想う。 ここで終わるのかと。 こんな所で終わっていいのかと。 アリッサの為に、そして双七の為に。 終われる筈が無かった。 ならばどうすると。 「おい、聞きたい事がある。首輪を解除できる人間。主催者に関する情報を知っているか? いわないと死んでもらう」 玲二はそう深優に聞く。 単に殺すだけならもっと簡単に出来た、首輪を爆発した後射殺すればいいだけなのだから。 それをしなかったのは単純に情報を聞きたかっただけ。 多少のリスクは上がるがここでキーマンになるかも知れない人を殺す可能性もあるのなら、この手段をとるメリットは大きいと考えたからである。 そして玲二のその判断は正しかったのである。 「ええ、知ってますよ」 深優は笑みを浮かべる。 生きる術を手に入れたのだから。 そう、どんな手を使ってでも自分は生きなければならない。 地べたを這いずり回ってでも。 あの二人の為にも。 ここで死ねる訳が無かった。 「……何? 本当か?」 玲二の顔が驚きに染まる。 流石にいきなり其れに関する情報を持っている人物にあたるとは想わなかった。 それでも生きるための嘘かもしれない。 だから確実にする為で詳細を求めた。 「ええ、何せ私は主催者から殺し合いに進めるように送り篭められたのですから……吾妻玲二」 「……何?……そして俺を知っている?」 深優は玲二の顔を見てしっかりとそう言った。 これだけ目前にいればデータベースに残るデータからすぐに当てはまる事ができるのだから。 玲二は名前を言われた事に戸惑いを持った。 それでも深優は告げる。 自分が持ちゆる情報を、生き残る為に。 「そうですね。主催者は神崎黎人。彼は一番地と呼ばれる日本の組織の人間です。つまり一番地がこのゲームを主催しているのです」 「……一番地?」 「ええ。日本の暗部の組織です」 「……そこに反乱分子はいるか?」 「……ええ知ってますよ」 深優はただ語る、真実と虚構を絡めて。 見た所玲二は主催に関して全くの情報を持ち合わせていない。 故に深優は騙す、玲二を。 生き残る為に。 「教えろ」 「……条件があります。私と組みませんか?」 「…………何?」 そして提案する。 共に進むことを。 「ええ。組むと言う事です。私は見ての通り殺し合いに乗っています。吾妻玲二。貴方は強い。共に戦いませんか?」 「……理由は?」 「貴方は情報を欲している……ですが、殺し合いに乗っているのでしょう? 同じ狢だからでしょうか、何となく解るのです」 「ああ、その通りだ」 「なら……組みませんか?……こちらの報酬は反乱者の情報……そうですね、合計で3人殺したら話しましょう。 私は戦力を欲している。貴方は情報を欲している。等価交換です」 深優は組むことを望む。 深優が負けた通り玲二は強い。 力にできるなら越したことは無いだろう。 無い情報を元に……玲二を釣る。 「……その情報が正しいと俺に信じろと?」 「……別に信じなくてもいいですが。ただここで私を殺して永久に手に入れなくなる可能性もあるのですよ?」 「……お前が主催と面識がある証拠は?」 「そうですね。私は主催からの情報で全参加者の名前と顔を知っています。 そちらの知り合いである人物の名でも上げてみてください。全部答えることが出来たら正しいと判断してください」 「……キャル、アイン、棗恭介、棗鈴、千羽烏月、古河秋生」 「順に金髪ポニーテールの女。黒髪短い髪の東洋系の女。茶髪の男。茶髪のポニーテールの少女。黒髪長髪の切れ目の少女。赤髪で不良そうな親父……こんなものでどうでしょうか?」 「……その通りだ」 玲二の問いにただあくまで単調に答える深優。 ここでミスをしてはいけない。 生き残る為に。 この男を懐柔しなければいけない。 だから 「どうでしょう? 情報をさしあげます。だから組みませんか?」 玲二を利用してでも生き残る、絶対に。 そしてその誘いに玲二は 「…………………………解った。一時期的なら。だが嘘ならば……そのときは覚悟しろ」 乗った。 突きつけていた銃を離す。 ここで深優を殺すメリットは薄い。 本当に情報を持っているか未だに確信は出来ない。 だがしかし持っているのなら主催者に近づける最大のチャンス。 それを利用しない手は無い。 だから誘いに乗った。 深優が嘘なら……潰すまでとそう考えた上で。 「……解りました、よろしくお願いしますね吾妻玲二」 「……ああ」 深優は笑う。 生き延びたことを実感して。 そして新たな力を手に入れたことを知って。 ――ここに互いの存在価値を大切な人に求めた人間が不思議に交差し……そして交わった―――― 「では博物館に行くのですね、玲二」 「ああ……」 組むことが決まって二人は細かい情報交換を行った。 そして元々玲二が向かう予定だった博物館に指針を定め歩き始めた。 (吾妻玲二……彼が持つ技術を盗みます) 深優は前を歩く玲二を見、想う。 自分はまだ弱いと。 士郎にも負け玲二にも負け。 だがここで止まる訳にはいかない。 止まってはいけないのだから。 だから深優はもっと強くなる決心する。 目の前に歩く玲二の戦闘技術。 それを良く見て盗む。 彼の卓越した技術を奪うのだ。 それがまず自身を強化できる手段の一つ。 強くなる為に。 ただ、強くなる為に。 それがアリッサを救う事にもなるからと想って。 深優は想う。 アリッサを。 玲二は想う。 キャルを。 そんな誰かを強く想い続ける二人。 二人は交差しそして進む。 大切な人の為に絶対の意志を持って。 二人が交わる事が何が変わるが二人には分からない。 でもきっといい事があるだろうと。 何故なら二人は割と似ているのかもしれないから。 誰かを想い続けるという。 アンドロイドと暗殺者に最も相応しくないものを持っているのだから。 その交差の先に見えるものはまだ……誰にも分からない。 【B-7 駅周辺/1日目 真夜中(放送直前)】 【吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】 【装備】: コルトM16A2(20/20)@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-、スナイパースコープ(M16に取り付けられている、夜間用電池残量30時間)@現実、防弾チョッキ 【所持品】:『袋1』コンバットナイフ、、SturmRugerGP100(6/6)、.357マグナム弾(24/36)、ダイナマイト@現実×9、、トンプソンコンテンダー(弾数1/1) 小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、コルトM1917(6/6) コルトM1917の予備弾10、ニューナンブM60(5/5)、 二ューナンブM60の予備弾9発、 5.56mmx45ライフル弾29発 『袋2』、レザーソー@SchoolDaysL×H、ハルバード@現実、コンポジットボウ(0/20)、ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、 クトゥグア(3/10)@機神咆哮デモンベイン 、ルガー P08(3/8+1)@Phantom、 『袋3』 支給品一式×11、刹那の携帯電話 、デジタルカメラ@リトルバスターズ! 、アサシンの腕、USBメモリ@現実 、 桂の携帯(電池2つ)@アカイイト、医療品一式、恭介の機械操作指南メモ、秋生のバット、おにぎりx30 野球道具一式(18人分、バット2本喪失)カジノの見取り図、ゲーム用のメダル(14000枚相当) 懐中時計(オルゴール機能付き)@Phantom、包帯、業務日誌最終ページのコピー 【思考・行動】 基本:運営者側を脅迫して、キャルを生き返らせる。その為に首輪を外す、運営者側の反乱分子と接触する。 1:他の参加者達から、首輪解除、主催者側の反乱分子に関する情報を聞き出す。返答に関わらず殺す。 2:深優と行動。3人殺して情報を得る。進路は博物館に。 3:ドクター・ウェストを発見すれば、首輪を外させる。 【備考】 ※身体に微妙な違和感を感じています。 ※時間軸はキャルBADENDです。 ※5.56mmx45ライフル弾はトンプソンコンテンダー、コルトM16A2で使用可能です ※平行世界の存在に気付きました ※ドクター・ウェストについて、烏月から話を聞きました ※防弾チョッキは一部破損しています ※深優と協定を結びました。 【深優・グリーア@舞-HiME 運命の系統樹】 【装備】:遠坂家十年分の魔力入り宝石、グロック19@現実(8/7+1/予備38)、 【所持品1】:支給品一式4×(食料-2)、拡声器 【所持品2】:クサナギ@舞-HiME 運命の系統樹、双身螺旋刀@あやかしびと -幻妖異聞録- 首輪(リセ)、 刹那の制服と下着、ファルの首飾り@シンフォニック=レイン、良月@アカイイト 【状態】:エネルギー残量僅か、肩に銃創(治療済み)、刀傷(治療済み)、右足から出血、全身打撲、全参加者の顔と名前は記憶済み 【思考・行動】 基本方針:アリッサを救うために行動する。 1:アリッサを救うために殺し合いに乗る 2:玲二を欺きつつ共に行動。進路は博物館に。 3:できるだけ殺し合いが加速するように他の参加者を扇動する 4:ここにいるHiME(玖我なつき、杉浦碧、藤乃静留)を殺す。殺す時はバレないようにやる 5:双七の最期の願いについては保留 6:士郎、美希を警戒 7:玲二の戦闘技術を盗む。 【備考】 ※参加時期は深優ルート中盤、アリッサ死亡以降。 ※HiME能力が覚醒しました。 ※アリッサが本物かどうかは不明。深優のメモリーのブラックボックスに記録されたジョセフ神父の独白にその事実が保存されています。 現在、プログラムではなく己の意志で動く深優で在る故に検索することも可能です。 ※万全の状態で戦闘可能になるまでは若干の時間を要します。 ※なつき、双七、美希と情報を交換しました(一日目夕方時点) ※玲二と協定を結びました。反乱分子の情報は深優は持っていません。 204 ウェストくん、首輪を片手間ではずすの巻 投下順 206 奈落の花 時系列順 208 DEVIL MAY CRY 203 修羅の系統樹 深優・グリーア 217 アカイロ/ロマンス 202 Phantom /ありがとう 4 吾妻玲二
https://w.atwiki.jp/lazerpuissant/pages/12.html
Pointeur laser vert Introduction Les pointeur laser vert astronomie suivants ont été choisis avec soin pour répondre à nos exigences de qualité et de fiabilité. Nous croyons qu ils sont parmi les meilleurs sur le marché. Ce laser d une puissance de 3000mw est construit spécialement de façon à obtenir un faisceau plus lumineux qu avec l ensemble des autres pointeurs lasers. Sa couleur verte sera visible de jour comme de nuit. Ce produit est donc idéal pour toutes les activités de plein air comme la randonnée, montrer les étoiles, laser stylo les parois d escalade et autres activités du même type. Pour fonctionner, ce pointeur laser vert 3000 mW fonctionne avec des batteries haute capacité 18650 pour une durée de fonctionnement plus longue. Promis par le vendeur Les services professionnels. Est dédié à vous fournir la meilleure expérience de shopping possible. Quand vous achetez , vous pouvez être assuré que nous sommes ici pour prendre soin de tous vos questions et préoccupations. S il vous plaît n hésitez pas à nous contacter par. En quelques heures 24, garanti pour vous donner une réponse satisfaisante. Produit professionnel. Nous sommes spécialisés dans la production et la vente de pointeur laser chat de grandes entreprises. Peut fournir beaucoup de pointeur laser. La qualité fiable, un bon service. Nous serons le meilleur produit, prix le plus bas, la coopération sincère avec vous! Accueil à votre arrivée!
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/21537.html
【登録タグ S あわあわp 初音ミク 曲】 作詞:あわあわp 作曲:あわあわp 編曲:あわあわp 唄:初音ミク 曲紹介 世界の内側、運命の外側。 2011年1月にリリースされた、「群青の夜と彼女の抜け殻」以来となる完全新作。 セーブポイントっていう名前だけは結構前から決めてたんですけど、実際できたものは当初どころかつい数日前の想定とも前々違うものに なりました。かなり詰め込もうとして結局やめちゃった感じです。「ナイト・ブルーム」的な類のアレですね。(作者コメ転載) 歌詞 名も無き彼女は名乗る 継ぎ接ぎだらけの世界の復帰地点 そして主役も不在に廻る 傍から見たこの世界の現在地点 「神様なんかはいないんです。 ここには私がいるだけだ」 「優しいわけではないんです。 他のやり方を知らないだけだ」 彼女の涙が世界を固定する 悲しい結末だけ積み重ねられてく 誰かの涙で世界を巻き戻す 少しだけ素敵な結末を探して 「正しいことなどないのです。 そこにはあなたがいるだけだ」 「難しいことなどないのです。 あなたがひとつだけ望むだけだ」 彼女の涙を世界が固定する 悲しい結末だけ積み重ねられても 最後の涙に世界を巻き戻す たとえ全てが収束しても 彼女の決意が世界を加速する 悲しい結末だけ塗り固められても 彼女の涙で世界が巻き戻る 少しだけ素敵な結末を探して行く コメント ピアノが綺麗。キラキラした感じが好みすぎる。 -- 名無しさん (2012-10-05 17 26 12) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/moka_japa/pages/35.html
加茂ジャパン活動のそこかしこで貰えるポイント。 所持ポイントとポイント交換アイテムが確認できる。 夢はおっきくPS3!! 遅刻をすると大変なことになるらしい。 .
https://w.atwiki.jp/rawdata/pages/23.html
テクノロジー数:3 守らなければならない対象があるわけではなく、制限時間20分の間どんどん出てくる敵を排除していけば良い。 Military DynomoはHardモード以上だと一発で死ぬ威力のミサイルを撃ってくるので注意。 ミサイルは撃ち落とせる。 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/4753.html
【登録タグ EastNewSound Lyrical Crimson V いずみん ネクロファンタジア 曲】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); } rt { font-family Arial, Verdana, Helvetica, sans-serif; } /** Main table styling **/ #trackinfo, #lyrics { font-family Noto Sans JP , sans-serif; font-weight 350; } .track_number { font-family Rockwell; font-weight bold; } .track_number after { content . ; } #track_args, .amp_text { display none; } #trackinfo { position relative; float right; margin 0 0 1em 1em; padding 0.3em; width 320px; border-collapse separate; border-radius 5px; border-spacing 0; background-color #F9F9F9; font-size 90%; line-height 1.4em; } #trackinfo th { white-space nowrap; } #trackinfo th, #trackinfo td { border none !important; } #trackinfo thead th { background-color #D8D8D8; box-shadow 0 -3px #F9F9F9 inset; padding 4px 2.5em 7px; white-space normal; font-size 120%; text-align center; } .trackrow { background-color #F0F0F0; box-shadow 0 2px #F9F9F9 inset, 0 -2px #F9F9F9 inset; } #trackinfo td ul { margin 0; padding 0; list-style none; } #trackinfo li { line-height 16px; } #trackinfo li nth-of-type(n+2) { margin-top 6px; } #trackinfo dl { margin 0; } #trackinfo dt { font-size small; font-weight bold; } #trackinfo dd { margin-left 1.2em; } #trackinfo dd + dt { margin-top .5em; } #trackinfo_help { position absolute; top 3px; right 8px; font-size 80%; } /** Media styling **/ #trackinfo .media th { background-color #D8D8D8; padding 4px 0; font-size 95%; text-align center; } .media td { padding 0 2px; } .media iframe nth-of-type(n+2) { margin-top 0.3em; } .youtube + .nicovideo, .youtube + .soundcloud, .nicovideo + .soundcloud { margin-top 0.75em; } .media_section { display flex; align-items center; text-align center; } .media_section before, .media_section after { display block; flex-grow 1; content ; height 1px; } .media_section before { margin-right 0.5em; background linear-gradient(-90deg, #888, transparent); } .media_section after { margin-left 0.5em; background linear-gradient(90deg, #888, transparent); } .media_notice { color firebrick; font-size 77.5%; } /** Around track styling **/ .next-track { float right; } /** Infomation styling **/ #trackinfo .info_header th { padding .3em .5em; background-color #D8D8D8; font-size 95%; } #trackinfo .infomation_show_btn_wrapper { float right; font-size 12px; user-select none; } #trackinfo .infomation_show_btn { cursor pointer; } #trackinfo .info_content td { padding 0 0 0 5px; height 0; transition .3s; } #trackinfo .info_content ul { padding 0; margin 0; max-height 0; list-style initial; transition .3s; } #trackinfo .info_content li { opacity 0; visibility hidden; margin 0 0 0 1.5em; transition .3s, opacity .2s; } #trackinfo .info_content.infomation_show td { padding 5px; height 100%; } #trackinfo .info_content.infomation_show ul { padding 5px 0; max-height 50em; } #trackinfo .info_content.infomation_show li { opacity 1; visibility visible; } #trackinfo .info_content.infomation_show li nth-of-type(n+2) { margin-top 10px; } /** Lyrics styling **/ #lyrics { font-size 1.06em; line-height 1.6em; } .not_in_card, .inaudible { display inline; position relative; } .not_in_card { border-bottom dashed 1px #D0D0D0; } .tooltip { display flex; visibility hidden; position absolute; top -42.5px; left 0; width 275px; min-height 20px; max-height 100px; padding 10px; border-radius 5px; background-color #555; align-items center; color #FFF; font-size 85%; line-height 20px; text-align center; white-space nowrap; opacity 0; transition 0.7s; -webkit-user-select none; -moz-user-select none; -ms-user-select none; user-select none; } .inaudible .tooltip { top -68.5px; } span hover + .tooltip { visibility visible; top -47.5px; opacity 0.8; transition 0.3s; } .inaudible span hover + .tooltip { top -73.5px; } .not_in_card span.hide { top -42.5px; opacity 0; transition 0.7s; } .inaudible .img { display inline-block; width 3.45em; height 1.25em; margin-right 4px; margin-bottom -3.5px; margin-left 4px; background-image url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2971/7/Inaudible.png); background-size contain; background-repeat no-repeat; } .not_in_card after, .inaudible .img after { content ; visibility hidden; position absolute; top -8.5px; left 42.5%; border-width 5px; border-style solid; border-color #555 transparent transparent transparent; opacity 0; transition 0.7s; } .not_in_card hover after, .inaudible .img hover after { content ; visibility visible; top -13.5px; left 42.5%; opacity 0.8; transition 0.3s; } .not_in_card after { top -2.5px; left 50%; } .not_in_card hover after { top -7.5px; left 50%; } .not_in_card.hide after { visibility hidden; top -2.5px; opacity 0; transition 0.7s; } /** For mobile device styling **/ .uk-overflow-container { display inline; } #trackinfo.mobile { display table; float none; width 100%; margin auto; margin-bottom 1em; } #trackinfo.mobile th { text-transform none; } #trackinfo.mobile tbody tr not(.media) th { text-align left; background-color unset; } #trackinfo.mobile td { white-space normal; } document.addEventListener( DOMContentLoaded , function() { use strict ; const headers = { title アルバム別曲名 , album アルバム , circle サークル , vocal Vocal , lyric Lyric , chorus Chorus , narrator Narration , rap Rap , voice Voice , whistle Whistle (口笛) , translate Translation (翻訳) , arrange Arrange , artist Artist , bass Bass , cajon Cajon (カホン) , drum Drum , guitar Guitar , keyboard Keyboard , mc MC , mix Mix , piano Piano , sax Sax , strings Strings , synthesizer Synthesizer , trumpet Trumpet , violin Violin , original 原曲 , image_song イメージ曲 }; const rPagename = /(?=^|.*
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/389.html
POINT OF VIEW ◆S8pgx99zVs ひどく静かな夜だった。 草木も眠る丑三つ時とは言うが、それにしても静か過ぎるだろうと少女――遠坂凜は思う。 目の前に写るのはなんら変哲もない風景。いつもの、幾日か過ごしたはずの仮想の生活の中で得た記憶と同じ風景。 尤も、常に優等生であろうとする凜にとって(少なくともこの世界においては)深夜の外出など経験はなく、昼と比べれば印象も変わるのだが、 それにしても変わらないものだなと凜は思うのであった。 昼の内から閉じているのが散見できた商店街のシャッターは全て閉じられており、所々に立つ自販機だけが光を発し自己主張している。 途中、細い路地に入れば途端に明かりは少なくなり恐怖という名の闇色が足元に忍び寄る。ゴミ捨て場のすえた匂いもそれに一助していた。 しかし少女はひるまない。彼女――遠坂家の魔術師である遠坂凜は闇夜の中こそが自分の舞台だと知っているのだから。 “聖杯戦争”は開始された。 ただの一度で何もかもが失われ、栄光と誉れを頂くのはただの一組。いや、聞いた話の上では成功した例などないという無謀無茶な魔術儀式。 分の悪い賭けだと言う者もいるだろう。しかし魔術師らはそうは思わない。科学とて同じだろうと言う。 大いなる成功には夥しい数の挑戦と犠牲という試行の結果が必要なのだ。 四度目の聖杯戦争も誰の目論見も達することなく、更には悲惨な結果となって終結した。しかしそれを嘆くものはいない。少なくとも魔術師としては。 遠坂凜は一介の魔術師として当然の如く、この箱舟の聖杯戦争にも挑む。 その一手目がこの深夜の哨戒だ。此度の聖杯戦争は事前の通告はなく、なんら戦略的な用意をせずに始められてしまった。 故に、他のマスターらよりも抜きん出る為、最後には出しぬく為に凜は幼い身には似つかわしくない夜へと身を躍らせた。 開始の状況が曖昧だっただけに、すでに動き出しているマスターがいるかもと考えればそれは当然の判断だろう。 しかし、もしここに更に遠き日の遠坂凜がいればこのかつての自分を叱責したことだろう。 なにも用意がないのに迂闊が過ぎる。自陣以外が全くの不明のこの仮想の戦場(フィールド)。 ましてやルールすらも自分の知る冬木の聖杯戦闘とは違うのに、どうして自らが先手を打とうと考えるのか。初手は見とするのが定石ではないかと。 実は幼い凜はこれと同じことをすでに己のサーヴァントに忠告されている。 クー・フーリン――今の凜には知る由もないことだが、縁浅からぬ間柄である。遠き日の凜とは対決する立場にあり、刃を交わしたこともある。 彼は本来、好戦的で獰猛な戦士である。好敵手と戦うことが望みであり、サーヴァントとして召喚された時点で願いが叶うような稀有な存在である。 それでも彼は凜に忠告した。 ひとつは彼女が弱いということ。遠坂の血筋であり、すでに才能の片鱗を見せているとはいえまだまだ幼い。能力も技術も経験も足りない。 ひとつに彼女が想いに囚われているということ。今、彼女は父母を奪った聖杯戦争への敵愾心と遠坂家の魔術師であるプライドとがない交ぜになっている。 仮に首尾よく敵へ先制できたとしても、とても勝ちを得られる状態ではないのだ。 それでも、凜は夜の世界へと出た。そこになにか別の勝算があった――わけではない。やはり彼女はただ幼かったのだ。 Ж Ж Ж 遠坂凜は繁華街を避け深く寝静まった住宅街の中を歩く。繁華街を避けたのはある失敗に起因する無意識的なものか、それは不明だ。 ともかくとして、しばらく夜道を往くと大きな森林公園の入り口が見えてきた。 風に揺られざわざわと笑う木々に凜は息を飲む。 この公園は凜も仮の生活の中で歩いたことがあった。昼間はとても緑が美しくて、休みの日には芝生の上でピクニックする家族連れなんかも見られる。 それが深夜となると全く様相を変えていた。 立ち並んだ木々は鬱蒼として見通しが悪くその懐に深い闇を湛え、足元では生い茂った草が凜をあざけ笑うようにサラサラと音を鳴らしている。 景観の為か街灯は少ない。点々とした乏しい明かりの中、この公園の中はまるで海の底の様に蒼く染まっている。 凜は緑の草木を避け、赤い煉瓦が敷かれた道の上をコツコツと小さな音を鳴らして歩く。 そして、魔術師としての矜持と子供としての素直な気持ちがせめぎあいを始めた頃になって、その二人を発見した。 道の先、街灯の作り出すスポットライトの下に学生服の男女の姿がある。 どちらも高校生だろうか。男の方は白い学ランを、女の方はブラウスにスカートという姿だった。 更に述べれば、白ランの青年は肌も白く細い身体をして顔は神経質そうで、女の方はというと髪型はふたつのおさげ、顔には眼鏡とかなり地味だ。 所謂、深夜のデート。人目を憚りこんな時間にこんな場所で逢引をする生真面目な学生カップル――というのが第一の印象。 こちらは子供なので万が一にでも警察等に通報されてはまずい。 凜は元の道を引き返そうと踵を返し――しかし踏みとどまる。次の瞬間、凜の目の前には彼女の、ランサーのサーヴァントが顕現していた。 「………………」 無言。しかし確かな気迫と共に青い装束を纏ったランサーは真紅の直槍を白ランの青年へと突きつける。 彼我の距離は大よそ20メートル。しかし彼からすればたった一足の距離でしかない。一度マスターが命じれば、次の瞬間には相手は串刺しになる。 「“そっち”じゃないわランサー!」 まず真っ先に凜の高い声が静寂を破った。その言葉の意味、そっちじゃないとは? ランサーの頭の上に疑問符が浮かぶ。 「女のほうが“サーヴァント”よ。……ライダーのサーヴァント」 続く言葉を聞いてランサーの口から「む……」と声が漏れる。そして改めて相手側の気配を探れば確かにマスターの言っている通りだった。 だがしかし、このランサーの勘違いは致し方ない。 それほどまでに目の前の白ランの青年――『狭間偉出夫』は逸脱した存在なのだ。 正真正銘、生身の高校生でありながら単身魔界へと乗り込み、悪魔を手懐けて創造神の一柱であるズルワーンを下したほどの実力者であり、 神に成り代わることこそは人の身の若さ故に叶ってはいないが、魔神皇として魔界の支配者として君臨するほどの大魔導なのである。 仮に、(彼の性格上、そういう仕組みだとはいえ誰かの下につくなど想像もできないが)キャスターとして召喚されることがあれば英霊の中でも随一だろう。 そして、そうでなくとも彼は英霊すらも下に置くほどの実力の持ち主である。 いざ相対してみればその眼光は禍々しく、ランサーが咄嗟にこちらがサーヴァントだと判断したのは無理もない。 翻って、彼のサーヴァントである女子高生――希望崎学園の鏡子は“弱い”。 恐らく今回呼び出されたサーヴァントの中でも断トツに弱い。今対峙しているランサー相手は勿論、“ただの戦闘”となれば幼い凜にすら負けてしまうだろう。 彼女の身体能力はサーヴァントとして召喚されてなお人間の範疇を超えない程度しかないのだ。故にこちらもランサーが見誤るのも無理はない。 そして、これらを指摘した凜にしても、どうしても狭間の方へと意識を取られてしまう。それほどまでに彼の魔神皇としての存在感は圧倒的だった。 「(ライダーだと……)」 どちらにも対応できるよう赤い穂先を揺らしながらランサーは内心「これはよくないな」と思った。 彼自身は如何なるサーヴァントが相手であろうと互角以上の健闘ができる実力と、それを保証するスキルを持っている。 ではそんな彼の弱点はなにか? それは脆弱なマスターの存在だ。幼いながらもさすがは遠坂の血。魔力の供給は問題ないが、今現在の凜に戦闘中に己を守る実力はない。 故に、同じ聖杯戦争の参加者を発見すればいくらかはマスターより離れて行動できるランサーのみが敵に当たる――というのが当初の予定であった。 あわよくば密かに相手を尾行し根城を確定できれば上々。 その後はゆっくりと観察した上で万全を期してから殲滅に当たる。これこそが魔術師の戦争の理想である。 もし戦闘になることがあっても、適当なところで逃げ出せばよいし、万が一マスター諸共に接敵することとなればマスターを抱いて逃げればよい。 そう段取りは打ち合わせていたのだが……、 「(見た目はこの時代の女となんら変わりがねぇ。なら正体を隠すスキルを持っているのか……いや、その気配すらない。ということは――)」 『ライダー』とはつまり、文字通り何かに乗る者だ。そして目の前の害のなさそうな女学生のサーヴァントは一見戦闘ができるようには見えない。 それはつまり、このサーヴァントの真価は『騎乗』のスキルの中にあると見るべきだという話。必ずなんらかの英霊となり得る宝具を備えているはずなのだ。 これこそがランサーの懸念だ。 この場合、『凜を抱いて逃げれば何か乗った二人に追われる可能性がある』。そして、そんな状態での戦闘は不利になるに違いない。 ならば、事前の打ち合わせにはないがここでマスターの姿を曝したままで勝負をするという選択肢も浮かび上がってくる。 「おい、マスター。どうする?」 言外にやれと命じられればやるぞと含みを持たせてランサーは凜に問う。だが返ってきたのは、 「ぁ……、あ…………」 ただの子供が戦慄く吐息、それだけであった。 Ж Ж Ж 僅かに風が吹き木々がざわめく。風が止めばまたぴたりとした静寂が戻ってくる。 相対した4人に動きはない。白ランの男も女学生も仕掛けてくる様子はない。では会話できるかというとそれは剣呑な雰囲気が拒否していた。 そして凜はというと、明らかに格上の魔術師に相対したからか完全に“呑まれて”いる。もうこの場面では役に立たないだろう。 全ては自らの一手か。覚悟を決めるとランサーは僅かに腰を落とした。 油断なき構え。こうなればこの男に隙は存在しない。 飛び道具であればいかなるものであろうと避けてみせるし、接近し一撃を喰らわせようとしても彼の槍捌きを縫って肉薄することは至極至難。 なにやら魔術を使おうとも、一瞬でも抵抗できれば次の瞬間にはその魔術の圏内から逃げおおせてみせる。 ランサーは強いのだ。遠坂凜の呼び出したクー・フーリンは最強の内の一人と数えていいほどの実力を持ったサーヴァントなのだ。 それから数瞬。先に動きを見せたのは相手側の方だった。 ランサーの覚悟を察した故か、マスターをその場に留めてライダーが、ただの制服の女学生にしか見えない女がゆっくりと歩いてくる。 そして彼我の中心。ランサーからして10メートルほどのところで止まると、片手を上げて―― 「こんばんは」 と微笑んだ。にっこりと、朗らかに、なんら害がないのだと示すように。 この態度にランサーの理性はこの相手とは話し合えるかもしれないと判断する。 なにも他の聖杯戦争参加者と遭遇したからといって、必ずそこで決着をつけなくてはならないというルールはないのだ。 聖杯戦争の決着までに無数の戦闘を超えなければならないのが想定されているなら、まずは手ごろな相手と同盟を組み共闘関係を得るのが定石。 初っ端より戦闘に明け暮れただいたずらに損害を積み上げていくことは愚の骨頂とも言える。それはどのマスターとサーヴァントでも同じはずだ。 だが、ランサーの本能は違う判断をした。 ランサーの本能はライダーの害のない笑みに得体の知れないなにかを感じ取っていた。 いや、感じ取るなどというものではない。 その笑みを見た途端、つま先から頭の頂点までにおぞましいものが走り、闘いに浸りきった後のような熱が頭の中に沸き上がっていたのだ。 その正体を思考が判ずるよりも前にランサーはそれを危険だと感じた。それは間違ってなかった。だが、完全に正解でもなかった。故に次の判断を誤った。 「しぃ…………ッ!?」 ランサーは逃げるべきだと、なにはともあれ距離を取るべきだと反射的に飛び退った。これが間違いだった。 仮に、最早ランサーが飛び退っている以上言っても詮無きことだが、 ランサーが別の判断をし破れかぶれで女に一突きを食らわせていれば、女はその一撃で絶命し彼は初戦による勝利を得ていただろう。 だが、現実には彼は10メートルほど飛び退り、女から離れてしまったが故に――。 「んふっぐおぅわあああぁぁぁぁぁああんんんんんん!?!?」 絶叫。悲鳴とも雄たけびとも判別できない声を静寂な森林公園に響き渡らせる。 その手から槍を零し、両膝を折って地面に突っ伏すと叫びながらになにかを地面に撒き散らした。溶けた泥の塊が落ちるような音が続けて鳴り響く。 次の瞬間、ランサーは「何が?」と思考する。しかし思考が続いたのはそこまでで、次の瞬間にはまた 「ぅんぐぅおぉおおおおおぉぉおおおおんんんんんふううううううううぅぅぅ!?!?!?」 犬の様に四つん這いになり、足を突っ張って尻を突き上げビクビクと痙攣しながらランサーは腹の下から、よく観察すれば股間から液体を撒き散らす。 彼のマスターである凜はこの突然の状況に唖然としていた。まさに理解が及ばない場面だ。急にランサーがおかしくなった様にしか見えない。 もし僅かでも冷静に思考できていればこれは魔術による呪いの一種ではないか、であれば自分がディスペルしなくては等と考えもできただろうが、 しかし目の前の異常な光景――自らのサーヴァント、彼の股間の“逸物”、その逸物から液体が吐き出されるとなれば冷静な思考は一切に不可能でしかなく、 ただただそれを見れば見るほど、彼の嬌声を聞けば聞くほど、凜の頭の中は彼と同じく茹で上がりまだ小さく未発達な身体は奇妙な熱を帯びるだけなのだ。 そしてそこから目を離せない凜は、ランサーの股間から垂れ下がる逸物にそれを握る『手』がついていることに気づく。 乳液に浸したようにぬらぬらと照るその手がまるで牛の乳を搾るように動けば、同様に先端から白い液体が噴き出し、地面に大きな白濁の水溜りを作るのだ。 この行為の意味を幼い凜はよく理解していない。ただ、ただただ理解はなくともその光景は凜の中に眠る本能を激しく徒に打ち鳴らしていた。 Ж Ж Ж 「……立派な“槍”ね♪」 手鏡の中に潜らせた右手が得る剛直の感触に鏡子はうっとりとそう漏らした。 この手鏡こそが彼女の宝具。ランサーが懸念し、実際その通りであった彼女にとって唯一の手段であり切り札でもある『ぴちぴちビッチ』である。 手鏡の中に半径2キロメートル以内の光景を自由に写し、“猥褻な目的に限ってのみ”その鏡面を通して干渉できるという能力。 そう、至極簡単に言ってしまえば、鏡子は鏡越しにランサーの陰茎を握り、扱くことで射精させているのである。 しかもただの射精ではない。幾多の並行世界、あらゆる時間軸において並ぶものなしとされる鏡子の手技をもって“擦れば”、 通常の生理ではありえない連続した、しかも大量の射精をそれに見合った快感と共にさせることが可能であるし、 その悦楽によって相手の思考や動作を奪うことなど、例え相手が英霊であろうが、神であろうが“造作もない”ことなのである。 「んふぅおおぉんんんんんはぁあああぁぁぁぁんんんんん!!!!」 未だ悦叫を上げ続けるランサーにくすりと笑みを浮かべると鏡子は悠々と彼へと歩み寄る。 ちらりとその傍にいる彼の幼いマスターを見るが、彼女はこの光景に気圧され真っ赤に顔を染めて震えているだけだ。 仮に彼女がなにかをしようとすれば後ろに控えている狭間が瞬時に彼女を射抜いてしまうだろうが――そうなる前にと、鏡子は行動を開始することにした。 「はい、おちんちん♪」 鏡子が鏡の中でそれをシフトレバーの様にくくっと動かすと、途端、ランサーの身体が跳ねたかの様に裏返る。 この様に、鏡子ほどの性技の持ち主となれば愛撫による反射動作でもって相手を操ることすら容易い。その気になればフラメンコを踊らせることも可能だろう。 「あ、あぉが……テ、メェ……んんんっぐぅ……ッ!!」 “敵”を視界に捉えたことで僅かに理性が戻ったのだろう。快楽に蕩けていたランサーの顔が険しいものに変化する。 脳内のシナプスが全てセックスで上書きされかねないこの快感の中でそれだけでも抵抗できたというのはさすが英霊だと賞賛すべきだ。 だが、彼の抵抗もそこまでである。そして、彼は鏡子の次の行動を見て“ゾッとしながら身体を喜びの期待に震わせた”。 鏡子が“パンツを脱ぎ捨てた”のである。 校則通りの膝丈のスカートの中に手を入れてそこから出てきたのは、彼女の地味な外見からは想像もできないほど扇情的な下着であった。 なんでもないことのように普通に脱いでみせると彼女はそれを地面に落とす。びちゃと、まるでよく水を吸った雑巾が落ちたような音がランサーの耳に届いた。 これが何を意味するのか、例えればそれは『武士が鞘から刀を抜く』、あるいは『ボクサーがグローブ』を外す等ということに相当する。 「ンヒィ……や、…………やめ、は……ひゃあぁぁあああああ!!!」 圧倒的性的暴力の予感に険しさを見せたランサーの顔は、気づけば泣き笑いのようなものへと変じていた。 Ж Ж Ж 「おぎょおおおおんほおおおんおんおんんんんんんんうぅんひぃいいいいいぃぃぃっっ!!!!」 最早この世のどんな生き物の鳴き声にも聞こえない悦叫が夜の中に木霊する。 自らが吐き出した精液の水溜りの中で仰向けにチンチンのポーズを取らされていたランサーは只今絶賛逆レイプの真っ最中。 パンツを脱ぎ捨てた鏡子に『騎乗』され、ただただ彼の存在そのものを溶かして精液を吐き出し続けていた。 彼の『槍』が“それ”に飲み込まれた時、その瞬間、彼は自らの心象風景の中に“涅槃”を見た。どこまでも透き通った世界。真の常楽我浄。 だが、次の瞬間快楽地獄に落とされる。正常な意識を保てたのは1秒を半分に割ること数十回分ほどで、刹那の間に彼の思考は快楽に溶けた。 「私はね……君にいっぱい気持ちよくなってもらいたいだけなんだよ♪」 ひたすらに精を吐き出す彼の上で鏡子は自らも快感を得ながら『バラタナティヤム(インド舞踊)』の様に彼の上で踊る。 人が快感を得るのは性器からだけだろうか? いやそうではない。それ以外の場所でも性技が達者なら快感は生まれる。まして、鏡子がとなれば全身に性感を覚えない場所はない。 鏡子の指先が様々に形を変え、擦り、摩って、摘まみ、なぞり、擽り、押して、掻いて、扱けばランサーは応じて精を吐く。 鏡子が舌先に唾液を湛え、舐めて、吸って、噛んで、挟んで、浸して、吹きかければランサーは益々もって精を吐く。 「うぉるげやらはらうわぉおおわらわあぁぁあああががぁぁぁああああああっ!!!」 ランサーの吐き出した精液は鏡子の胎を満たし、溢れかえると彼女の愛液と混じって周囲に撒き散らかされる。 『騎乗』と『槍』の“直接対決”が始まって十数分。すでに周囲は咽返るほどの精の匂いで満たされ、吐き出された精液は数万リットルに達していた。 常人であればとっくの昔に枯れ果てている量だ。その快感だけにしても常人なら百回廃人にしても足りないほどのものが彼には与えられている。 それでも未だ顕現していられるのは英霊という存在の器の大きさか。 翻って、鏡子はというとすればするほどにつやつやと存在に輝きを増してゆく。 サーヴァントとマスターが魔力のパスをつなぎ魔力のやりとりをしているのは、この聖杯戦争に参加している者であれば誰でも知るところだが、 実はこれを性行為をもって行えばより効率よく行えるという事実も一部ながら知られていることである。 そして、鏡子とランサーは互いにサーヴァント同士であるがそれと同じことが今起きているのだ。 ランサーが精を吐き出せば吐き出すほど、鏡子が精を胎に受け止めれば受け止めるほど、彼の魔力が彼女へと移されていくのである。 「もう……かな。私の“セックス”にここまで耐えた人なんて、初めてかも……」 腰を振る鏡子の下で、遂にはランサーという存在の希薄化が始まる。彼の中にある顕現に必要な魔力が尽きようとしているのだ。 このままでは後間もなく、1分もしない内にランサーは魔力を絞り取り尽くされこの場から消え去るだろう。 しかしそれでも鏡子は腰を振る手を弱めることはしない。このまま彼を枯死させるつもりであった。 ここで、諸兄諸姉の中には疑問を持った方がおられるだろう。“鏡子はセックスでは相手を殺さないはず”だと。 その言葉は正しい。“ある場合”において彼女はセックスで相手を死に至らしめることを忌諱している。 その“ある場合”が重要だ。逆にそうでなければ彼女はセックスで相手を殺しうるのだ。 彼女がセックスにより相手を殺すことを忌諱する様になったのはある『転校生』との性的な決闘が原因だ。 そこで彼女と彼は互いにイかせあい、最終的に『転校生』は死亡した。 この時、鏡子は死んでしまっては彼はもうこの快感の記憶を反芻することができないと、そんな当たり前のことに気づいたのだ。 下品に言えば、『彼はもう思い出しオナニーしてくれないのね。すごく悲しい』となる。 鏡子のアイデンティティは相手が快感を得る姿にある。つまり相手を死に至らしめることは自分を殺すのと同義なのだ。 故に当然の帰結として鏡子はセックスによる殺害を封印することとなる。 だが、例外的事態がここで生まれる。この聖杯戦争に限って言えば、鏡子はサーヴァント相手なら絞り殺すことができるのだ。 端的に述べるとサーヴァントはここで死んでも死なないからである。ここで消滅しても記憶を持って『座』に戻るだけである。 その証左は今鏡子に搾り取られ存在の危機にあるランサー自身である。 彼は“前回”参加した聖杯戦争の記憶を保持したまま今回の聖杯戦争に召喚されている。これは英霊が記憶を失わない紛れもない証拠である。 つまり、ここで鏡子にセックスで殺されても英霊の『座』に戻ればそこで思い出しながらシコり放題だぜ(やったね☆)という話なのだ。 だから、鏡子はこの聖杯戦争においてはサーヴァント相手に限り、セックスで相手を殺すことができる! ……この場合、サーヴァントと一蓮托生なマスターも死んでしまうことに疑問を抱く方もいるかもしれない。 だが、それに関してはより安心してほしい。彼女は自分が相手を枯死させること以外の死については(自身の命を含め)非常に淡白である。 そして、遂にその時が訪れる。 Ж Ж Ж 「ぅぇろ……が、は……………………ぁ…………」 遂にその射精を最後にランサーの身体が一切の力を失った。顔は恐怖に強張った様な形相で白目を剥き、鼻水と涎を垂れ流している。 そんな姿を見て鏡子は少し残念だなと思った。 これは聖杯戦争であり、戦争の中では敵同士は殺し合うのが慣わしなのだから相手を死に至らしめるのは当然の行動だ。 だが、出来うるならこの“性”をもっと楽しみたかった。闘いを忘れて、“犬”同士の様に……。 鏡子が精液塗れの姿でそんな感傷に浸っていると、不意にランサーのマスターである少女がかくっと力を失い地面へと倒れた。 おそらくはサーヴァントを失った結果としてマスターの権利をも失い死に至ったのだろう。 彼女に対しては恨みつらみも思い入れもないが、セックスを経験せずに死んでしまうのだけは可哀相だなと鏡子は思う。 「……あれ?」 何かがおかしい。鏡子がそう思った瞬間、彼女の姿は宙にあった。 「な…………は、……っ!?」 最初に感じたのはドンッという下から突き上げる衝撃だった。 あまりに不意だったので鏡子には一瞬理解できなかったが、同時に身体が絶頂していることでそれが彼の『槍』によるものだと数瞬後に気づけた。 だが、気づけたとして鏡子には為す術ががない。ただ胎に溜め込んでいた精を零しながら宙に放物線を描き、落下するのみである。 「……ぐっ! ……イ、ったぁ…………!」 赤煉瓦の舗装路にしたたかに腰を打ちつけた鏡子が顔を上げた時、もうそこにはランサーも彼のマスターの姿もなかった。(ついでに彼が落としたはずの槍も) 後に残されたのは新しく池を作ったような大量の精液のみである。 つまり、殺しきれてなかったのだ。 ランサーはぎりぎりまで絞られることに耐え、そこで力尽きたと見せ、鏡子が動きを止めたところを見計らい残していた一撃で持って跳ね飛ばしたのだろう。 マスターが倒れたのも、あれは死んだのではなく最後の一撃を振り絞ったサーヴァントに急に魔力を吸われた結果だと推測できる。 「ふふ……ふふふ……ふふふふふふ…………」 精液と愛液とが交じり合った小さな池の中で頭からずぶ濡れの鏡子は心底おかしそうに身体を震わせる。 ランサーは死ななかったのだ。そう、だから―― ――またセックスができる。 そんなすごく楽しそうな鏡子の後方、 街灯にもたれかかりながら虚ろな目で彼女を見る狭間偉出夫は、この聖杯戦争における戦略をこれからどう修正しようかそればかりを考えていた。 彼女の能力は実に有用だ。それは今証明された。そして彼女にはこのような実戦に慣れた感もある。ただの女でないというのは悪くはない。 だが、あまりにもその戦い方が卑猥すぎる。精神衛生に悪い。 魔神皇としての威厳や、健全な男子高生としての尊厳。色いろと踏みにじられている感が、彼の小さな心を苛むのだった。 余談。 この後、各サーヴァントがこの公園に撒き散らかした精液と愛液は普通の人間には見えないまま地面へと吸収されていったのだが、 それに当てられたのか、これよりしばらくこの周囲の犬猫が一斉に発情期を迎えたり、この公園で普段より過剰にいちゃつくカップルが頻繁に見られたり、 レス気味だった夫婦がここに家族でピクニックに来た後、急に盛んになって新しい家族が増えたなどということがあったらしい。 【C-5/森林公園/1日目 早朝】 【狭間偉出夫@真・女神転生if...】 [状態] げんなり [令呪] 残り二画 [装備] [道具] [所持金] 不明 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争に勝つ。 1.聖杯戦争に挑むにあたっての戦略をもう一度検討しなおそう。 [備考] まだ童貞。 【鏡子@戦闘破壊学園ダンゲロス】 [状態] つやつや [装備] [道具] 手鏡 [所持金] 不明 [思考・状況] 基本行動方針:いっぱいセックスする。 1.一度お風呂に入らないといけないかな? [備考] クー・フーリンと性交しました。 Ж Ж Ж 「…………ゼェ、ハァ」 屋敷に戻ってきたランサーは凜をソファに横たえると、もう力尽きたとばかりに床へと膝をついた。そして実際に彼は精根尽き果てていた。 「くっそ……なんだあのサーヴァント。どこが、『ライダー』なんだよ……」 魔術と性は近いところにある。英雄色を好むなどという言葉もある。なので“性豪”の英霊がいるというのも考えられなくはない。 時のポルノスター。君主に摂りつき国を傾けさせた美女。そういう者が英霊となれば、『性技』というスキルを持つことがあってもおかしくないだろう。 だが、ランサーの体験したあれは常軌を逸していた。 「あいつ……」 ランサーは実際に体験したからこそ、それを理解していた。あのサーヴァントは――それだけだ。 隠し能力も正体もないもない。ただ、“セックスが上手い”というだけで英霊になってしまった人間(女)だ。 今はもう土気色のランサーの肌色がその事実になお悪くなる。吐いてしまいそうだった。鏡子という存在そのもののおかしさに。 「…………ランサー?」 「気づいたか」 いつの間にか意識を取り戻していた凜がソファからランサーを見上げていた。 その表情は弱々しく感じるが、肌色を見れば命に別状はないことがわかる。おそらく急激に魔力が減少したことで貧血に似た症状を起こしたのだろう。 「悪い。今回は完全に俺の不覚だ。……まさかあんなサーヴァントがいるだなんて想像もしてなかった」 ランサーはそのまま頭を下げる。言葉も一切の偽りなく本心だった。 そして、凜の方も身体を起こすと自分の不明を恥じると頭を下げ、目じりに涙の粒を浮かべた。 やはりまだ幼いのだなと彼女の行く末を知るランサーは感傷を覚え、殊更に明るい表情を浮かべるとすくっと立ち上がって見せる。 「なに、同じ相手に不覚を取る俺じゃねぇ。次はあんなことはないさ」 この言葉も全く嘘というわけでもない。相見えた感触としてあのライダーはセックス以外の武器を持たず、本体の能力は極貧弱だ。 ならば槍の一撃さえ届けばたったそれだけで勝つことが出来る。これを知っていれば、少なくとも同じ状況でならもう不覚を取ることはありえない。 懸念されるのはあの鏡による遠隔攻撃。あれがどの程度の距離まで届くのか、視覚の中でないと発動しないのか等々、ランサーはまだなにも知らない。 一度でも触れられたら終わりなだけに、その点については慎重に探っていくことが求められるだろう。尤も、もう二度と会いたくないというのが本心だが。 「じゃあ、俺はちょっと周りを見てくる。お前はよく休んでおきな。マスターであるお前が回復しないと俺の方も全力を出せないんでな」 くるりと手先で槍を回してランサーは凜に背を向ける。 本当なら彼も休息をとりたい所だったが、あの公園から逃げ出してここまで、尾行や他の参加者らの目を気にする余裕はなかった。 最悪、すでにここに監視がつけられている可能性もある。だとすれば命を賭しマスターの盾となるのがサーヴァントの役割だろう。 「ごめんさい。……それと、気をつけてね。あんたがやられたら私も終わりなんだからさ」 応と背中で返したランサーの姿は次の瞬間には凜の前から消え去っていた。 「……………………」 ランサーの気配が遠ざかったの確認すると凜はのろのろとソファから立ち上がる。向かう先は寝室――ではなく、風呂場だ。 未だ眩暈を覚えながら脱衣場まで行くと、これものろのろともどかしげにゆっくりと服を脱ぎ捨てていく。 「う、うぅ…………」 鏡の中に映る彼女の顔が紅潮し、またしても涙の粒が浮かぶ。 マスターとして参加した聖杯戦争に圧倒されたのだろうか、それとも間近に感じた死に恐怖を抱いたのか、あるいは英霊という存在に畏怖を覚えたのか。 はたまた、濡れた下着を見てもうおもらしなんかする年ではないと恥を感じたのか。 あるいは、それは――しかし、彼女の名誉の為に真相を突き止めることはせず、この話はここで終了する。 窓の外では夜が白み始めていた。そう、聖杯戦争は始まったばかりなのだ。まだ、これはたった一晩にも満たない話でしかない。 【B-4/遠坂邸/1日目 早朝】 【遠坂凛@Fate/Zero 】 [状態] 魔力ほぼ枯渇、憔悴 [令呪] 残り三画 [装備] アゾット剣 [道具] [所持金] 不明 [思考・状況] 基本行動方針:遠坂家の魔術師として聖杯を得る。 1.今は休息。 2.学校はどうしようか……? [備考] 特になし。 【クー・フーリン@Fate/stay night 】 [状態] 魔力ほぼ枯渇、憔悴 [装備] 槍 [道具] [所持金] 不明 [思考・状況] 基本行動方針:遠坂凜のサーヴァントとして聖杯戦争と全うする。 1.屋敷に近づく者、監視する者がいないか見張る。 2.出来る限り回復に努めたい。 3.あのライダー(鏡子)にはもう会いたくない。最大限警戒する。 [備考] 鏡子とのセックスの記憶が強く刻み込まれました。 BACK NEXT 043 アンダーナイトインヴァース 投下順 045 戦中の登校者 041 破戒すべき全ての電人(ルールブレイカー) 時系列順 045 戦中の登校者 BACK 登場キャラ NEXT 016 狭間偉出夫@真・女神転生if...、ライダー 狭間偉出夫&ライダー鏡子 056 電脳淫法帖 011 遠坂凛&ランサー 遠坂凛&ランサークー・フーリン 049 シンデレランサー
https://w.atwiki.jp/o-rod/pages/69.html
The Ditching Point ─すたれる瞬間 Seibun Satow May 02, 2008 There is a tide in the affairs of men, Which, taken at the flood, leads on to fortune; Omitted, all the voyage of their life Is bound in shallows and in miseries. William Shakespeare Julius Caesar 1 すたれる予兆 警視庁は、2008年4月25日、秋葉原の歩行者天国で「路上撮影会」と称し下着姿の写真を撮らせたとして、沢本あすかを東京都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕する。都迷惑防止条例は「公共の場所で人を著しく羞恥させ、不安を覚えさせるような卑猥な言動」を禁じている。 一晩で釈放されたが、これは、アキバにとって、「ディッチング・ポイント(The Ditching Point)」となりかねない事件である。 秋葉原は、90年代、「オタク」の街として「アキバ」と呼ばれてきたが、5年ほど前から、歩行者天国において、大音量で演奏するバンドや下着を露出して撮影させる女性パフォーマーなどの無軌道な行動が横行している。2008年3月30日のホコ天に至っては、「モデルガンで撃ち合いをしている」と通報があり、警察官が駆けつける騒動がおきている。4月25日の逮捕を受けて、同月27日、警察や行政、商店街などの地元関係者約120人が初めて本格的な合同パトロールに乗り出している。 『ニューヨーカー』誌のズタッフライターのマルコム・グラッドウェル(Malcolm Gladwell)は、「あるアイデアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて、一気に流れ出し、野火のように広がる劇的な瞬間のこと」を「ティッピング・ポイント(The Tipping Point)」と命名している。逆に、それが急激にすたれる瞬間をわれわれは「ディッチング・ポイント」と呼ぶことにしよう。今のアキバにはその条件が揃いつつある。 ディッチング・ポイントは、ティッピング・ポイントによって爆発的に拡大した現象が、突如として捨て去られる瞬間である。両ポイントに関連性は必ずしもあるわけでもない。また、ティッピング・ポイントの要件がディッチング・ポイントを招くのではない。ティッピング・ポイントと違い、ディッチング・ポイントは招かれざる客であり、できれば避けたいものであろう。グラッドウェルはティッピング・ポイントを無条件に肯定しておらず、その危険性も指摘している。「集団が巨大化するときの危険性」に陥った後、起ってしまうのがディッチング・ポイントである。従って、ティッピング・ポイントと比較して、後ろ向きナディッチング・ポイントの過程とメカニズムを明らかにすることはパロディ以上の意義がある。 2 「ティッピング・ポイント」とは何か マルコム・グラッドウェルは、『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (The Tipping Point How Little Things Can Make a Big Difference)』(2000)において、爆発的に流行感染が起きる瞬間の「ティッピング・ポイント」には、ある特定の能力を持った人たちが決定的な影響力を与えると分析している。彼はアメリカ独立革命からニューヨーク市の犯罪率の低下、ティーンエージャーの自殺と喫煙、『セサミ・ストリーよ』、エアウォーク(AIRWALK)社の販売戦略、「ハッシュパピー(Hush Pappies)」まで例に、そのメカニズムを解明しようとする。 中でも興味深いのはハッシュパピーのブームの経緯である。「ハッシュパピー」は、90年代前半、もう片田舎の小売店や家族経営の小さな商店くらいでしかお目にかかれないほど時代遅れの靴で、製造元のウォルヴァリン(Wolverine World Wide)社が販売中止の検討に入ったほどだったのに、1995年、突然、クールでヒップなブランドになる。ファッション・デザイナーのアイザック・ミズラヒのようなマンハッタンのクラブやバーに出入りするセレブの間でこの30ドルの靴が愛用されたかと思ったら、ジョン・パレットやアナ・スイが自分のファッション・ショーで使い、同じくデザイナーのジョエル・フィッツジェラルドはロサンゼルスのギャラリーをハッシュパピー専門のブティックに改造し、そこでコメディアンのピーウィー・ハーマンが二足注文していく。1996年、ハッシュパピーは、リンカーン・センターで催されたCFDA(Council of Fashions Designers of America)において、最優秀アクセサリー賞を受賞する。キツネにつままれたような表情のウォルヴァリン社の社長は、壇上で、カルヴァン・クラインとダナ・キャランに挟まれてこの栄誉を受けている。1997年、全米の若者にとって、ハッシュパピーは必須アイテムとなる。 このありふれた靴は、別にウォルヴァリン社が綿密なマーケット戦略と巨額の広告費によって売り出されたわけではない。きっかけはイーストヴィレッジやソーホーの若者たちが地元にある家族経営の小さな店のたなにあったハッシュパピーを手にとったことである。彼らはハッシュパピーが何たるかさえ知らず、ただ誰も履いているのを見たことがないというだけの理由で購入し始めている。それをたまたま二人のファッション・デザイナーが目にとめ、オートクチュール・ファッションのショーのアクセサリーに採用している。しかし、ここでもあくまでオマケの小物にすぎない。ところが、一年も経たないうちに、爆発的なハッシュパピー・ブームが巻き起こっている。ウォルヴァリン社とは関係のないところで、ハッシュパピーは復活し、流行現象と化している。 マルコム・グラッドウェルによれば、こうしたティッピング・ポイントへ至るには、「少数者の法則(The Law of the Few)」・「粘りの要素(The Stickiness Factor)」・「背景の力(The Power of Context)」の三原則がある。「病原菌を運ぶ人々、病原菌そのもの、病原菌が作用する環境」がそろって、伝染病が流行するというわけだ。 まず、「少数者の原理」は、その感染をスタートさせるには特別な能力を持った三種類のグループ「コネクター()Connectors」・「メイヴン(Mavens)」、・「セールスマン(Salesmen)」が影響を与えるという法則である。経済学では、いかなる場合であっても、仕事量のほぼ80%はそれに携わった人の20%によって達成されるという「80対20の法則(80-20 Rule)」が支配的である。しかし、グラッドウェルは、それに対し、「いかに社交的か、いかに活動的か、いかに知識があるか、いかに仲間内で影響力があるかというような事柄で抜きん出ている」少数者が流行爆発の導火線になると主張する。顔が広く、人脈が豊富な「コネクター」、恐るべき情報通の「メイヴン」、個性豊かで、売りこみ上手の「セールスマン」が揃うと、それがおきるのであって、全体の20%などの数値が重要なのではない。「社会的伝染をつくりだすことに成功した人たちは、ただたんに自分が正しいと思ったことをやっているのではない。よく考えたうえで自分の直観を試しているのだ」。 次に、「粘りの要素」は「記憶に粘りつく」ものが感染しやすいというルールである。伝染性が強いメッセージは、概して、時間が絶っても頭の中から消えず、後を引いている。テレビCMで、印象的なフレーズや音楽、映像が使われているのはそのためである。記憶に残りやすい工夫をすれば、そのメッセージは広まりやすくなる。 最後に、「背景の力」は流行感染には環境要因が不可欠だという法則である。人々は、意識している以上に、環境に敏感に反応している。しかし、環境要因は非常に微妙で複雑であるため、事後的に推測することはできても、その予測をすることが難しい。ティッピング・ポイントには運の要素も少なからず介在する。 以上を次のように要約できよう。「アイデアや流行もしくは社会的行動」は、それを受け入れる社会的・時代的環境が整い、少数のコネクター・メイヴン・セールスマンを通じて、記憶に残るメッセージを発しながら、ティッピング・ポイントに達し、爆発的に感染していく。 特定の人が流行拡大に影響を与えるというグラッドウェルのネットワーク理論は社会的ななだれ現象のメカニズムを解明する一つの意見である。BYの犯罪発生率を減少させるには警察官を大量に増員すればいい。そんな大きな効果を得るには数の論理に頼るしかないという思いこみは覆される。しかし、彼の主張は一握りの集団が世界を動かすというエリート主義ではないことに注意しておかねばならない。「本書を通じてわたしたちはこのような例をたくさん見てきたが、そこに共通しているのは、いずれも慎ましいということである」。「慎ましいこと」がティッピング・ポイントにおける鍵である。その意味で、ティッピング・ポイントは「希望の光」になる。 3 「ディッチング・ポイント」とは何か ブームはある程度時間が経つと、市場が飽和状態に達し、飽きられ、流行遅れになる。しかし、「あるアイデアや流行もしくは社会的行動」の終息には、アイデンティティを失い、破滅する過程・メカニズムがある。 言うまでもなく、ディッチング・ポイントはすべての流行現象に当てはまるわけではない。犯罪やそれに類する反社会的ないし反道義的な帰結につながる場合に顕著に見られる。 ディッチング・ポイントに至るにも、「虚栄の市(Vanity Fair)」、「アイデンティティ・クライシス(identity Crisis)」、「スキャンダルの力(Power of Scandals)」という三原則がある。また、コネクターやメイヴン、セールスマンがティッピング・ポイントに必要だとすれば、ディッチング・ポイントにもそういう役割を担った「ミートゥアー(Me-tooers)」や「ギャング(Gang)」、「トラブルメーカー(Troublemakers)」がいる。 「アイデアや流行もしくは社会的行動」が伝染病のように広まっていくにつれて、「慎ましさ」が忘れられ、時代のトレンドとしてそれを形成・支持・享受してきた人たちの間に自惚れた空気、すなわち「虚栄の市」が生まれる。そこ、その流行に便乗しようとする「ミートゥアー」がやってくる。 「ミートゥアー」は尻馬に乗る便乗屋である。自己顕示欲や金銭欲、物欲などを満足するために、その流行を利用している。ジュリアナ東京の「お立ち台ギャル」がその好例である。彼女たちは羽根付きセンスを手に、Tバックをちらつかせながら踊っていたが、すべての曲で同じ動きだったように、そのレベルは著しく低い。関心があるのはあくまでも自分自身に対してであり、「アイデアや流行もしくは社会行動」そのものに関する知識・技能・情熱は乏しく、向上心も持ち合わせていない。ダンサーのパパイヤ鈴木は、2008年にWOWOWで放映された『東京ディスコ伝説』において、自分にとってディスコは「学校」だったと回想している。ディスコはダンスや音楽のコミュニケーションとリテラシーの場だったというわけだが、彼女たちにその意識はない。 しばらくすると、このミートゥアーを目当てに「ギャング」が現れるようになる。彼らは便乗屋に便乗しているのであり、その意味で、ミートゥアーより悪質・下劣である。ジュリアナ東京のケースで言うと、お立ち台ギャルに群がった「ゲッターズ」がそれに相当する。ギャングの関心は、ミートゥアー以上に、自分の欲だけで、その「アイデアや流行もしくは社会行動」が今後どうなろうと知ったことではない。ただし、この二重の便乗屋は、必ずしも、外部からやってくるわけではない。「タイガース・フィーバー」直後の阪神タイガースのフロントのように、内部にいながら、ミートゥアーを利用しようとする場合もある。 ミートゥアーとギャングが我が物顔で振舞ったり、占拠したりし始めると、これまでそれを形成・支持・享受してきた人たちが「こんなものは違う!私が愛してきたものはどこにいったんだ?」としらけ、幻滅し、離れてしまう。「アイデアや流行もしくは社会行動」はミートゥアーやギャングが幅をきかせるにつれ、本来持っていたアイデンティティが喪失していく。アイデンティティはリテラシー習得とコミュニケーション活動によって形成される。リテラシーとコミュニケーションが軽視されると、アイデンティティが怪しくなってくる。人気はさらに膨らみ続けるとしても、アイデンティティ・クライシスに陥り、その中身は空虚になってしまう。それはいつ破裂してもおかしくない風船のようだ。 この危うい状態に「トラブルメーカー」が入りこみ、スキャンダルを引き起こす。それは多くのメディアを通じて巷に知れ渡り、その流行は急速にしぼむ。アイデンティティが喪失しているため、スキャンダルに反論できるだけの筋の通った説得力はもはやない。コレがディッチング・ポイントに達した瞬間である。 ミートゥアーとギャングによる乗っ取り状態が生まれて、初めて、「トラブルメーカー」が出現する。トラブルメーカーは自分が見えておらず、社会性ないし協調性に乏しく、独善的で、他の場面でも、騒動を起こす傾向が顕著である。ヒッピー文化におけるチャールズ・マンソンや「ライブドア・ショック」で株式市場を冷えこませた堀江貴文を思い浮かべればよい。トラブルメーカーは個人であるとは限らず、折るタモントの悲劇のヘルズ・エンジェルスのように、少人数の集団の時もある。また、ギャングの一部として自分の欲望を満たすためでなく、良かれと思って行った言動がスキャンダルにつながってしま場合もある。時に、現代イスラムにとってのウサマ・ビン・ラディンのように、奪われたアイデンティティを取り戻そうと、原理主義的信念に囚われて事に至る。 トラブルメーカーのユニークな例として、「ビリーズブートキャンプ」のブームにおけるビリー・ブランクスが挙げられる。彼は、2007年6月、日本での事情をよく理解しないまま、ブームの真っ只中に来日し、このエクササイズのあるべき姿を真っ当に語り、実演している。しかし、そのときにはすでにこのブームはアイデンティティ・クライシスの状態に陥っており、意図せず、彼自身がトラブルメーカーとして機能し、その流行を下火にしている。当時、もし彼がまだ浸透していない日本各地を訪れ、パフォーマンスを見せていたら、感染はまだしばらく続いていただろう。 ディッチング・ポイントは己を見失った瞬間に訪れる。それは、ティッピング・ポイントと違い、偶然性の入りこむ余地は少ない。成功には運もあるが、失敗には必然性しかない。戦史などを見ると、一つの戦いをめぐって勝利した側には運が味方して勝利が転がりこんでいるように見え、逆に、敗北した側はとんだへまをして自ら負けを呼びこんでいる。勝利は偶然であり、敗北は必然である。失敗ほど教訓を残すのはそのためである。しかし、すべてにおいて可能ではないけれども、ディッチング・ポイントを避けるには二つの方法がある。 一つはミートゥアーが目立ち始めた段階で、ギャングが集まってこないように対処することである。ミートゥアーにギャングが便乗してくると、アイデンティティが失われてしまう以上、その前に芽を摘んでおけばよい。アイデンティティが維持されていれば、ディッチング・ポイントは訪れない。 もう一つはミートゥアーとギャングが揃った段階で、自ら縮小の道を選ぶことである。トラブルメーカーが現れれば、壊滅的なディッチング・ポイントを迎える。だったら、その前に、原点を見直すほうがよい。ミートゥアーとギャングの占領を潜在的なトラブルメーカーの出現と見なすというわけだ。被る損害も決して小さくないが、適正規模に至る過程でアイデンティティを再発見し、社会的に定着できる。 ジュリアナ東京は、ミートゥアーとギャングが店内を占拠し始めた段階で潮時とし、閉店を決断している。この英断がなければ、トラブルメーカーによるセンセーショナルなスキャンダルに巻きこまれていた危険性は高い。流行現象に対してはうさんくささや反感を覚えている人も少なくないので、メディアは待ってましたとばかりに騒ぎ立て、つぶしにかかる。ディスコ文化のディッチング・ポイントを回避するために、自ら収縮させる道を選ぶことはアイデンティティを回復し、生き延びていく賢明な判断である。 「アイデアや流行ないし社会的行動」がティッピング・ポイントに達して爆発的に感染していくうちに、「慎ましいこと」が軽んじられて、自惚れた雰囲気が生まれ、そこにミートゥァーとギャングが便乗してくる。この乗っ取りによってアイデンティティが失われ、中身がないまま膨らみ続けていくと、トラブルメーカーがスキャンダルを起こし、その力によってその流行現象は急速にすたれていく。このようにディッチング・ポイントは到来する。 4 ディッチング・ポイントの後 沢本あすかがトラブルメーカーであるかどうかはさておき、最近の秋葉原がミートゥアーとギャングに占領されているのは、確かであろう。それはディッチング・ポイントにいつ達してもおかしくない状態であることを意味する。他にも、バイオ燃料をめぐる状況もディッチング・ポイント前夜に向かいつつある。しかし、ディッチング・ポイントを迎えたとしても、その後がお先真っ暗というわけでもない。それは、グラッドウェルによるティッピング・ポイントの考察が実証性を意識しているのに対し、われわれのディッチング・ポイントがそうでなく、エイプリル・フールの東京新聞の朝刊特報面さながらで、直観主義的であることを考慮するまでもない。 ディッチング・ポイントに達したものは、その後、大きく分けて定着型・解消型・再建型の三つの道を辿る。 定着型は革命性を捨て、適正規模を認知して身の丈をわきまえる代わりに、一般ないし忠誠心の高い人々の間で定着していくケースである。1990年代にブームとなった中華料理がそれにあたるだろう。もっとも、日常生活に不可欠なものであれば、スキャンダルにかかわらず、背に腹は変えられないので、人々のニーズはある程度存在する。 解消型は、ディッチング・ポイントをきっかけに、壊滅してしまうケースである。ただし、たんに消えるのではなく、他の「アイデアや流行もしくは社会的行動」を生み出す発展的解消をとることが多い。ヒッピー文化はオルタモントの悲劇やシャロン・テート事件によって消滅したけれども、元ヒッピーはエコロジーやICTの発達に寄与している。 再建型は、壊滅的な打撃を受けて低迷していたところに、画期的な新規参入が現われ、復活を遂げるケースである。1980年代後半のアメリカにおけるビデオ・ゲーム市場が好例である。1983年にアメリカのゲーム市場は崩壊したが、1985年、任天堂のファミリーコンピュータの発売を皮切りに、日本製のビデオ・ゲームが次々と売り出され、息を吹き返している。 ディッチング・ポイントは、「アイデアや流行もしくは社会的行動」がアイデンティティを見失った瞬間に準備される。その破産は「慎ましいこと」が思い出され、それを再検討する機会にもつながるのであり、マイナス面だけをもたらすわけではない。その点では、「失望の一点」ディッチング・ポイントにそんなに悲観することもない。流行は同時代的な昔話として語り合うためだけにあるのではないことをディッチング・ポイントは教えてくれる。「流行を避けることは、流行に迎合するのと同じくらい弱いことである」(ジャン・ド・ラ・ブリュイエール『人さまざま』)。 〈了〉 参考文献 マルコム・グラッドウェル、『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』、高橋啓訳、ソフトバンク文庫、2007年 Malcolm Gladwell, The Tipping Point How Little Things Can Make a Big Difference, Little Brown Co, 2000 WOWOW、『東京ディスコ伝説』、2008年 http //www.wowow.co.jp/documentary/disco/ asahi.com http //www.asahi.com/ MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/ アメーバニュース http //news.ameba.jp/ Hush Puppies http //www.hushpuppies.com/en-US/Default.aspx Wolverine World Wide http //www.wolverineworldwide.com/default.asp
https://w.atwiki.jp/sakusouzu2/pages/102.html
BattlePoints ダウンロード 概要 導入方法 コマンド コンフィグ Webサーバー機能について スコアボード連携について 点数計算について スクリーンショット ソースコード コメント ダウンロード v3.3.1 概要 1対1のバトルで勝負が決定したときに、敗者から勝者へ贈与されるポイントの決定と管理を行うプラグインです。 ポイントや称号によるチャット欄の装飾や、ランキングの表示を行うことができます。 UUID対応済みです。CB1.7.8 以降のバージョンでは、プレイヤーはUUID管理になります。 導入方法 BattlePoints.jar を plugins フォルダに入れてから、Bukkit を起動してください。 必要に応じて、plugins/BattlePoints/config.yml を編集してください。 コマンド コマンド 説明 パーミッション /bp rank [NumberOfView] ポイントランキングを表示します。NumberOfViewを指定した場合は、指定した順位までを、省略した場合は、10位までを表示します。 battlepoints.rank (一般ユーザー全員に標準設定されています。) /bp kdrank [NumberOfView] K/Dレートでランキングを表示します。 battlepoints.kdrank (一般ユーザー全員に標準設定されています。) /bp krank [NumberOfView] キル数でランキングを表示します。 battlepoints.krank (一般ユーザー全員に標準設定されています。) /bp drank [NumberOfView] デス数でランキングを表示します。 battlepoints.drank (一般ユーザー全員に標準設定されています。) /bp set (player) (point) playerのポイントを、pointに設定します。 battlepoints.set (OPに標準設定されています。) /bp team [numberOfTeams] チームわけを実行します。ColorTeamingがロードされている必要があります。 battlepoints.team (OPに標準設定されています。) /bp reload config.yml や point.yml を、再読み込みします。 battlepoints.reload (OPに標準設定されています。) コンフィグ 項目 説明 初期値 useVault vault連携して、チャット欄の名前装飾を行うかどうかを指定します。(ChatManagerと競合する人のための設定です。競合していないなら、あまりお勧めしません。。。) false listenPlayerDeathEvent プレイヤーの死亡イベントを取得して、ポイントの変動を実施するかどうかを設定します。他プラグイン連携時はオフにしますが、基本的にはオンのままにしてください。 true displayPointOnChat チャット欄に、ランクのシンボルとポイントを表示するかどうかを指定します。 true useWebstat Webサーバー機能を有効にするかどうかをしていします。 true webstatPortNumber Webサーバー機能のポート番号を指定します。 8106 webstatRefreshIntervalSeconds Webサーバー機能が有効になっている時に、Webサーバー用ファイルの更新間隔(秒)を指定します。 60 initialPoint 初参加プレイヤーの初期ポイント値です。 1500 winBasePoint イロレーティングの変動中央点です。後述の"点数計算について"を参照してください。 16 winOffsetPoint 勝者に足されるボーナスポイントです。後述の"点数計算について"を参照してください。 2 winBonusPointPercent イロレーティングの変動係数です。後述の"点数計算について"を参照してください。 4 winTeamBonusPoint ColorTeamingでチーム勝利時に、勝利チームのメンバーへ送られるボーナスポイントです。 10 ranks ランク設定です。 ranks.(ランク名) ランク名です。 ranks.(ランク名).symbol ランクシンボルです。チャット欄の名前のあとに表示されます。 ranks.(ランク名).color ランクカラーです。 ranks.(ランク名).border そのランクになるために必要な最低ポイント数です。 Webサーバー機能について BattlePoints v3 以降では、Webサーバー機能を持っており、デフォルトではポート番号8106でポイントランキングを表示することが可能となっています。 BattlePoints をロードしたCraftBukkitを起動した状態で、http //localhost 8106/ へアクセスして確認して下さい。 デフォルトで表示されるページでは、ページ上部をクリックすることで、ポイントやキル数、デス数でソートすることが可能です。 このページをカスタマイズするには、/plugins/BattlePoints/webstat/index.html を編集してください。 スコアボード連携について BattlePoints は、Objective を "battlepoints" という名前で登録しています。 /scoreboard コマンドを使うことで、ポイントを常時表示することが可能です。 コマンド 説明 /scoreboard objective setdisplay belowName battlepoints 名前の下にポイントを表示します。 /scoreboard objective setdisplay list battlepoints TABキーで表示されるプレイヤーリストにポイントを表示します。 /scoreboard objective setdisplay sidebar battlepoints サイドバーにポイントを表示します。(推奨されません。スコア登録が16人を超えると、非表示になってしまいます。) 点数計算について 勝敗が決定したときのポイント変動は、下記の式のようになっています。 レート= winBasePoint + (敗者のポイント - 勝者のポイント) × (winBonusPointPercent ÷ 100); 勝者の変動後ポイント=変動前のポイント + レート + winOffsetPoint 敗者の変動後ポイント=変動前のポイント - レート 例えば、winBasePoint=16、winBonusPointPercent=4、敗者のポイント=1450、勝者のポイント=1550 であった場合、 rate = 16 + (1450 - 1550) × 0.04 = 12 となります。 さらに、勝者にはwinOffsetPointが加算されます。デフォルトでは winOffsetPoint=2 です。 勝者の変動後ポイント=1550 + 12 + 2 = 1564 敗者の変動後ポイント=1450 - 12 = 1438 スクリーンショット ソースコード https //github.com/ucchyocean/BattlePoints ライセンスはLGPLv3を適用します。 コメント 何かコメントや連絡事項などありましたら、こちらへどうぞ。 名前 コメント